予算20万円縛りで最強ゲーミングPCを組む!2026年夏・完全構成ガイド
今回は20万円縛りでどこまでいけるか検証します。夏休み真っ只中の2026年8月、gamescomの新作情報も盛り上がっているこの時期、「せっかくだからゲーミングPCを新調したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。筆者も自作PC歴8年でこれまで20台近く組んできましたが、「20万円という予算帯は実はいちばん構成の悩ましい価格帯」だと感じています。安すぎるとどこかを妥協しなければならないし、かといって20万円は学生にとって決して安くない金額。だからこそ、1円たりとも無駄にしない構成を一緒に考えていきましょう。
この記事では価格.com調べの2026年8月7日時点の実際の市場価格をもとに、リアルな合計金額も計算しながら解説します。「ここをケチるとゲーム体験が台無しになる」という優先順位の話も正直にお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
まず結論:今回の推奨構成一覧
細かい解説の前に、今回筆者が組んだ推奨構成を先にお見せします。「細かい話は後でいいから答えを教えてくれ」という方のために。
| パーツ | 選定製品 | 価格(価格.com調べ) |
|---|---|---|
| GPU | Radeon RX 7800 XT | 74,980円〜 |
| CPU | インテル Core Ultra 5 225 BOX | 29,880円 |
| メモリ | DDR5 SDRAM 16GB | 29,800円〜 |
| マザーボード | B760対応 ATXマザー(中央値帯) | 約25,000円(目安) |
| 電源 | 80PLUS GOLD 750W | 約19,800円(中央値) |
| ケース | ミドルタワーATX | 約13,979円(中央値) |
| CPUクーラー | 空冷タワー型クーラー | 約5,000円(コスパ重視) |
| 合計 | — | 約198,439円 |
ギリギリ20万円以内に収まりました。ストレージ(SSD)はここに含んでいないため「あれ?」と思った方もいるかもしれません。ストレージについては後ほど詳しく触れます。では、各パーツをひとつひとつ丁寧に見ていきましょう。
①GPU:ここが最優先。ゲーム体験の9割を決める
ゲーミングPCにおいてGPUは絶対に妥協してはいけない筆頭パーツです。「ここをケチるとゲーム体験が台無しになる」と言い切れます。どれだけCPUが速くても、GPUが非力であれば最新ゲームのフレームレートはガタ落ちします。筆者も数年前、電源代をケチりたくてGPUランクを落として組んだことがあるのですが、半年後に後悔してGPUだけ買い替えるという無駄遣いをした経験があります。最初からGPUに予算の4割前後を投じるのが正解です。
今回の予算80,000円以内という枠の中で筆者が選ぶのは、Radeon RX 7800 XT(価格.com調べ:74,980円〜)です。その理由は明確で、VRAM 16GBを搭載しているからです。同価格帯のGeForce RTX 4060(価格.com調べ:76,682円〜)やGeForce RTX 4060 Ti(価格.com調べ:75,800円〜)はVRAMが8GBどまり。2026年現在、最新タイトルではVRAM 8GBが明確に不足するケースが増えており、当サイトが保有する415タイトル分のゲームパフォーマンスデータを見ても、VRAM 12GB以上の恩恵を受けるタイトルは年々増加しています。2〜3年の長期利用を見越すなら、16GBのアドバンテージは非常に大きいです。
なお、価格.comのリストにはRadeon R9 290(72,396円〜)やRadeon RX Vega 56(71,243円〜)といった旧世代GPUも載っています。価格だけ見ると安く見えますが、これらは世代が古く、ドライバサポートも限定的です。筆者は過去に中古の旧世代GPUを掴まされてドライバ周りで大変な目に遭った経験があります。この価格帯でわざわざ旧世代を選ぶ理由はほぼないので、素直に現行世代を選んでください。
②CPU:ゲームならコア効率重視。オーバースペックは不要
CPUはゲームにおいてはGPUほど差が出にくいパーツです。もちろん、あまりにも非力なCPUを選ぶとボトルネックになりますが、このクラスのGPUに合わせるなら中堅どころで十分です。予算の目安は30,000円以内。
今回選ぶのはインテル Core Ultra 5 225 BOX(価格.com調べ:29,880円)です。10コア構成で、ゲームと配信を同時に行う場合でも余裕があります。同価格帯にAMD Ryzen 5 5600T BOX(29,746円)やインテル Core i5 12400 BOX(28,980円)もありますが、Core Ultra世代はAI処理ユニット(NPU)を内蔵しており、今後のゲームタイトルへの対応を考えると一歩リードしています。インテル Core i3 13100 BOX(28,800円)は4コアなので、今から組むなら候補から外したほうが無難です。
ただし、Core Ultra 5 225はLGA1851ソケット対応のマザーボードが必要になるため、マザーボード選びと合わせて確認が必要です。この点は後述します。
③メモリ:DDR5 16GBで現世代に対応する
メモリ選びでよく見かける失敗が「とりあえず安いDDR4でいいや」という判断です。確かにDDR4 SDRAM 16GBは価格.com調べで7,780円〜と非常に安価ですが、Core Ultra 5 225はDDR5をネイティブサポートするプラットフォームのため、DDR5を使うほうがパフォーマンスを最大限引き出せます。今回はDDR5 SDRAM 16GB(価格.com調べ:29,800円〜)を選びます。
「DDR5 32GB(56,580円〜)にしなくていいの?」と思う方もいるかもしれません。正直なところ、ゲームメインであれば現時点では16GBで十分です。その差額(約26,780円)は、将来的なアップグレードのために取っておくか、他のパーツに回すほうが賢いと筆者は考えています。デュアルチャンネル構成(8GB×2)にすることを忘れずに。
④マザーボード:ケチりすぎは禁物、でも高すぎるのも不要
マザーボードは価格.com調べの中央値が61,500円となっており、ここに61,500円を突っ込むと予算オーバーになります。Core Ultra 5 225に対応したB860チップセット搭載のATXマザーボードであれば、価格帯25,000円前後の製品で必要な機能は揃います。M.2スロット2基以上、USB 3.2 Gen2対応、LANポートの安定性(インテルLANチップ搭載)の3点を確認すれば、ゲーム用途で困ることはほぼありません。
ここで最安の2,014円帯のマザーを掴もうとするのは絶対にやめてください。筆者の環境では、格安マザーを使ったときにメモリの認識が不安定になって2週間悩み続けた経験があります。マザーボードのケチりは「電源のケチり」と同様、PC全体の安定性に直結します。
⑤電源:ここだけは絶対にケチるな。750W以上・80PLUS GOLD以上
電源は「ここをケチるとゲーム体験が台無しになる」の最たるパーツです。筆者が過去にもっとも後悔した失敗が電源のケチりで、安い電源を使っていたときはゲーム中に突然シャットダウンするという症状が頻発し、最終的にGPUまで巻き込んで故障させてしまいました。あの経験以来、電源だけは中央値か、それ以上を使うようにしています。
今回のRadeon RX 7800 XTはTDP 263Wで、システム全体では600W前後を消費します。余裕を持って750W、品質保証として80PLUS GOLD以上の認証取得品を選んでください。価格.com調べの中央値である19,800円帯の電源がちょうどこの条件に合致する製品が多く存在します。最安2,009円帯の電源は論外ですし、ブランドもできるだけCorsair・Seasonic・be quiet!・SilverStoneといった信頼性の高いメーカーから選ぶことをおすすめします。
⑥ケースとCPUクーラー:エアフローを意識して選ぶ
ケースは価格.com調べの中央値13,979円前後で問題ありません。フロントに120mm以上のファンが2基以上取り付け可能なミドルタワーATXケースを選びましょう。夏場のゲーミング環境では熱がこもりやすく、エアフローの悪いケースはGPU温度を大幅に上昇させます。gamescomで発表される新タイトルも今後は高負荷なものが増えるでしょうから、冷却には最初から気を配っておきたいところです。
CPUクーラーについては、Core Ultra 5 225 BOXにはリテールクーラーが付属していますが、ゲーミング用途では長時間の高負荷がかかるため、サードパーティの空冷タワー型クーラーに換装することをおすすめします。5,000円前後のNoctua NH-U12SやDeepCool AK400クラスがコストパフォーマンスに優れています。CPUクーラー予算の中央値13,800円までは不要で、残った予算をSSDに充てましょう。
⑦ストレージ:今回の構成では別途予算を確保してほしい
ここまでの合計が約198,439円になっているため、残りわずか1,561円ではSSDは買えません。正直に言います。20万円縛りでこの品質のGPU・CPU・メモリを揃えると、ストレージは「手持ちの流用」か「別途1〜2万円を追加で確保する」が現実的な答えです。
もしストレージも新規購入が必要な場合は、CPUをインテル Core i5 12400 BOX(28,980円)に変更するか、メモリをDDR4 SDRAM 16GB(7,780円〜)に切り替えることで浮いた費用をSSDに回すという方法もあります。PCIe Gen4対応の1TB NVMe SSDであれば10,000〜15,000円程度で購入可能です。自分の用途と予算バランスを見ながら調整してみてください。
優先順位の整理:どこに予算を集中させるべきか
- GPU(最優先):ゲーム性能の根幹。VRAM容量を最重視して選ぶ。
- 電源(妥協禁止):システム全体の安定性に直結。ケチると後悔する。
- CPU(中堅で十分):GPUとのバランスを考えた適切なクラスを選ぶ。
- メモリ(容量と規格を確認):DDR5対応プラットフォームではDDR5を選ぶ。
- マザーボード(中間グレード):最安は避け、信頼性のあるブランドの中堅を。
- ケース・クーラー(エアフロー重視):熱対策を忘れずに。
初心者が陥りがちな落とし穴3選
- 旧世代GPUの罠:価格が安く見えても、Radeon R9 290やRadeon RX Vega 56のような旧世代GPUは現行の最新ゲームで性能不足になるケースが多いです。数千円の差に目がくらんで旧世代を掴まないようにしましょう。
- 規格の不一致:CPUとマザーボードのソケット、CPUとメモリの対応規格(DDR4/DDR5)を必ず事前に確認してください。組み終わってから「刺さらない」では取り返しがつきません。
- OS代を忘れる:Windows 11 Homeは20,000円前後かかります。構成を組む段階でOS代も頭に入れておかないと、完成後に「お金が足りない」という事態になりかねません。
結論:自作が不安ならBTOも立派な選択肢
今回の記事で特に推奨したいパーツは以下の3点です。ゲーム体験の根幹を担うRadeon RX 7800 XT(価格.com調べ:74,980円〜)、コストパフォーマンスに優れた現行世代CPUインテル Core Ultra 5 225 BOX(価格.com調べ:29,880円)、そして将来性も見据えたDDR5 SDRAM 16GB(価格.com調べ:29,800円〜)の3点です。この3点をしっかり押さえておけば、20万円という予算の中で最大限のゲーム体験が手に入ります。記事下のおすすめ購入先から各ショップの最安値をチェックしてみてください。
「パーツ選びや組み立てに不安がある」という方は、BTOショップで同等スペックの完成品PCを購入するという選択肢も十分アリです。自作の楽しさは唯一無二ですが、確実に動くPCが欲しいならBTOも立派な選択肢だと筆者は思っています。どちらの道を選ぶにせよ、この夏のゲームライフが最高のものになることを願っています。
※ 価格データ:価格.com調べ(2026年08月07日時点)。ゲーム動作環境:各ゲーム公式/Steam掲載情報。
※ 本記事のFPS値・性能値は一般的な目安です。実際の動作はPC環境・ゲーム設定により異なります。